【医師監修】監修者:新宿ファストクリニック院長 三並正芳 最終更新日 2024/11/20
「淋病の症状と注意ポイント:感染を見逃さないためのガイド」
淋病とは、医学的には淋菌感染症と呼ばれ、多くの国ではクラミジア感染症の次に多い性感染症です。
淋病の原因
Neisseria gonorrhoeaeという菌の感染により引き起こされます。
粘膜(特に性器)への定着性に優れており、炭酸ガスがないと生存することができないため、殆どが性交渉により人から人へ感染します。
また、 一回の性交渉による感染確率は30%とされています。
淋病の症状
①男性淋菌性尿道炎
感染後2~7日間の潜伏の後、40~80%の方が排尿痛及び尿道分泌物が出現します。しかし、最大60%の方は無症状と言われています。
分泌物が出現した場合、黄白色の膿性で多量に出ることが多いため、排尿後30分経過すると外尿道口にて分泌物の確認ができます。
②淋菌性子宮頸管炎
感染初期は、粘液性・膿性の分泌物が子宮口付近に認められる場合がありますが、こちらも、症状が無いことが多いと言われています。
子宮頸管から炎症が管内性に移動し骨盤内炎症性疾患に繋がることがありますが、この場合、約50%の方が発熱や腰部疝痛による急性腹症を生じます。
骨盤内炎症性疾患(PID)とは...女性の上部生殖器(子宮頸部、卵管、および卵巣)の感染症のこと。診断は帯下からの淋菌検出である。
③淋菌性咽頭感染
淋菌は性器だけではなく喉にも感染します。
淋菌感染症患者の10~30%の方が咽頭からも淋菌が検出されますが、自覚症状に乏しい場合が多いです。
④播種性淋菌感染症(DGI)
稀に淋菌が全身に広がることがあります。
関節炎-皮膚炎症候群と呼ばれることもあり、患者は軽度の発熱、倦怠、移動性多発関節痛または多発性関節炎、嚢胞性皮膚病変を四肢末端に起こします。
放置してしまうと...
女性の場合、骨盤内炎症性疾患 (PID) を引き起こす可能性があります。
男性の場合、精巣上体炎という炎症に繋がる可能性があります。
初期は片側性ですが放置すると両側性に進行し、炎症は局部が腫大したり、発熱、白血球増多といった全身症状もしばしば出現し、治療後も無精子症を起こすことがあります。
Q&A
一度かかったら免疫が出来てかかりにくくなりますか?
残念ながら免疫はできません。何度でもかかってしまいます。
前に淋病にかかった時と同じ症状なので、淋病と考えてよいですか?
淋病には様々な症状があり前回と同じ症状が出るとは限りません。正確な判断のため検査をおすすめしております。
偽陽性とかってあるんですか?
以前は似た菌をPCRで感知してしまうことなどがありましたが、現在は技術の向上により、感度(病気の人を検出する力)特異度(病気でない人を検出する力)が高い検査となりました。
当日結果で安心の即日性病検査
新宿ファストクリニックでは、クラミジア、淋病、梅毒、HIVなどの性感染症に対応した検査と治療を提供しています。結果は最短70分で通知され、当日中にご安心いただけます。(※再検査・検査エラー時を除く)
診察の流れ
初診の方は、問診票の記入から始まり、医師による問診の後、必要な検査を行います。検査結果は迅速にお知らせし、必要に応じて即日治療が可能です。
対応している性感染症の種類
新宿ファストクリニックでは、以下の性感染症に対応しています。
- クラミジア感染症
- 淋病
- 梅毒
- HIV感染症(エイズ)
- 尖圭コンジローマ(HPV感染)...など
費用について
検査や治療の費用については、事前にご確認いただけるよう、料金を明示しています。料金に関する不安をなくし、安心して受診できるように心がけています。